海水魚を始めたい!けどどうすればいい?ザックリ説明!

飼育には密度が大切

水量に対しての魚の数は重要です。
水中の溶存酸素も考えないといけないですし、魚が排出する二酸化炭素も考えないといけないです。
でも、それらを数値として出すにはかなり困難ですね。
測定する方法もありますが・・・そこまでは行えないでしょうね。

また、魚の数が増えれば当然エサも増えます。そうなれば、当然排泄物も増えます。
結果的に過密水槽であれば水質悪化が早まります。

ようは過密水槽は危険です。

海水魚を飼育する上でおススメ

水量は、100リットル以上がおススメです。
当然、水量が少ないと水質を保つことも難しくなります。ゆえに水量はある程度確保することをお勧めします。100リットルであれば、オーバーフロー水槽であれば、60cm規格水槽と同程度の濾過槽、45cmキューブ水槽と外部濾過などでおおよそ100リットルの水量を確保できそうですが…
ろ材を考えると更に大きな水槽が必要になりそうです。

過密飼育しないために

1cmの魚が必要とする水量は、海水魚の場合「約2リットル」淡水魚の場合「約1リットル」と言われています。
また、ろ材は、淡水水槽に比べ2倍の面積が必要と言われています。
*なぜかと言うと、魚の排泄物は水中でアンモニアとアンモニウムに変わるからです。
そして、pH値によりどちらに変化するか決まるのですが、pH値が7を超え8以上の場合(要は海水のpHです)はアンモニアに、7を下回るとアンモニウムになるようです。そして、アンモニアは猛毒です。
よって、海水は淡水よりスピーディーに除去や分解が必要になります。

ワンポイント

アンモニアになる前にプロテインスキマーでたんぱく質を除去する方法もあります。
ただ、全ては不可能なのでアンモニア発生を軽減する物と考えましょう。

海水の準備

人工海水を使う方法と自然の海水を使う方法があります。
人工海水は、水道水を利用して海水を作る塩を溶かし込む物です。この場合、水温25度で塩の量である比重は約1.022~1.024/㎠が目安です。
天然海水は、近くの海の海水の場合は状態が不明なため、可能な限り販売されている出元が確かなものを購入するほうが良いでしょう。かつ、飼育したい魚の生息域の水質に近そうなものがおススメですね。ただ、なかなか手に入らないと思うので、沖縄の海水とかになるかと思います。

ワンポイント

水道水を使う場合は、カルキ抜きや重金属中和剤が販売していますが、正直お勧めしません。
海水作る際に水道水を使うと珪素(茶苔)が生えます。光の度合いや水質にもよりますが、生えます。
そして、この苔は多くの生体が食べてくれません。

生体の投入は約2週間後

サンゴ砂やライブロックを導入し、飼育水を安定させます。サンゴ砂は洗わなくてよい物以外は洗って投入です。ライブロックは、多孔質なためバクテリアの繁殖や小生物の隠れ家になり、水質安定へ一役買ってくれます。
たんぱく質がないと分解が起きず、バクテリアの繁殖が難しいので少量のエサを入れていげると良いかと思います。(パイロットフィッシュを入れる方法もありますが、その後入れる生体と相性が合わないなんてこともあるため、あまりお勧めしません。)
ライトは1日に10~12時間で、緑のコケが出始めたら、最初の生体を導入目安になります。

ワンポイント

ライブロックは水道水で洗って使ってはいけません。行うとしたら海水に浸し、エアレーション。キュアリングを行うことです。厄介者(海毛虫など)をキュアリングで取り除いてから水槽へ。
良質なライブロックは、様々な生物がいますが、粗悪なものは腐敗物が多く、水質悪化させます。
においを嗅ぐとどちらかがわかります。当然腐敗臭がするものが粗悪品です。

最後に

生体同士の相性もありますので、飼育したい生体がいる場合は事前に相性などをチェックしてからにしてください。